山梨大付属病院（山梨県中央市）は国内で初めて新型コロナウイルスによる髄膜炎を確認した。
重症となっている２０代男性会社員に脳脊髄液のＰＣＲ検査を行ったのは、最初に診察した救急医の的確な判断だった。
6日、男性が会社に出勤しないのを不審に思って家族に連絡。警察官とともに部屋に入ったところ倒れていたという。病院には６日午後に救急搬送されてきた。
男性は意識障害や首の後ろの硬直があったため、救急医が新型コロナによる髄膜炎の可能性を疑い、病院独自で髄液のＰＣＲ検査を行ったところ、７日に陽性が確認された。山梨大病院では山梨県衛生環境研究所への依頼だけでなく、病院に検査態勢を整えていた。
新型コロナ感染者が訴える頭痛は髄膜炎による可能性もあるとして、「これまで（診察で）見過ごされている可能性がある」と述べ、全国の医療関係者に注意を呼び掛けた。
男性は脳のＭＲＩ検査で海馬に疑わしい所見がみられた、脳炎を併発していないかどうか引き続き調べている。
新型コロナによる脳炎や髄膜炎は中国の論文に記述があるが、査読を経たものはないため信頼性は不明だという。今回のことで島田学長は「新型コロナが中枢神経を侵すことがあることを示す重要な症例だ」と語った。
発熱や咳、怠さといった症状以外に、頭痛も疑う要因になりそうだ。
引き続き感染しないように
・手洗い
・うがい
・消毒
・こまめな水分補給
これは徹底して行っていく必要がある。
